2015.04.26 | 強迫性障害全般
ヒマな時間を減らすことが不安を減らす!
こんにちは。鈴木です。
ゴールデンウィークはどんな予定を立てていますか?
強迫症状が強い人はお出かけどころじゃないかもしれません。
かといって、ヒマは強迫のエサになりやすいので、何もしないってのはあまりよい方向にいきません。
ヒマな時間を減らすことは強迫が良くなった時に再発予防としても役に立ちます。
「やる気がないから動かない」がうつっぽくさせる
このヒマな時間を減らすのが苦手な人が結構います。
理由の一つは「悩んで何もする気になれない」って考えること。
うつっぽくなる人はこのパターンにはまります。
うつっぽくなる→やる気が出ない→自宅でゴロゴロ→嫌なことを考える時間が増加→うつが強くなる・・・この悪循環になるんですね。
この状態から脱するためには、認知行動療法が有効であることがわかっています。
その中でも行動療法の技法は特にうつ病に対して有効であることが研究で示されています。
どんなことをやるのか。
「やる気が出ない」と気分でやることを決めず、予定を立ててやる気がなくても行動するようにするのです。
「やる気」の出し方
「やる気」って寝こんで待っていても出てこないんですよ。
行動していくとやる気が出てくるんです。
「やる気をだすために動く」と考えてください。
「最初やる気がなかったものも、やっていったら楽しくなってきた」
って経験ありますよね。
アレです。
強迫観念の対処と解決しない問題の対処は同じ
「悩みが根本的に解決してないじゃないか?」って思うかもしれません。
解決していないからモヤモヤする、楽しいことしてる場合じゃないって。
動いたって考えちゃうから、動いても無駄だって。
しかし、考えてて解決してます?
うつっぽい時の悩み事って考えても解決しないことばかり。
プラスに考えようとしても考えられないし。
強迫の人は白黒つけたがるので、もしかしたらそこでも「解決しなきゃ」って白黒つけたがるかもしれません。
そこが落とし穴。
強迫観念を理屈で説得しようってのと同じくらい、勝ち目のない戦いをしているようなもの。
うつっぽい時は解決しない問題を「棚上げ」し、有意義な時間を過ごしていくのが良いのです。
根本的に解決しようなんて思わず、まずは「今」やるべきことに集中しましょう。
まずどこから動いていけば良いのか?
動こうとしてもなかなか何をやっていいかわからない。
その時はやりやすい活動からやりましょう。
「趣味をやる」なんて考えてはいけません。ハードルが高すぎます。
寝込んでいるよりはマシなこと、程度からで大丈夫です。
極端にいうと、身体を起こしてコーヒーを飲む、程度からでOK。
動くか・寝込むか、の2択から、「ここまでだったらできるか」にしていきましょう。
少し動けるようになったら「ホントはこんなことができると生活が楽しいな」ってものを考え、実行していってください。
一つ一つの活動がうつや不安で悩む時間を減らしていくのです。
やる気は出るのを待つのではなく、出すために動いていく。
ウツウツとしがちな人は、これまでと違うパターンの休日を過ごしてはいかが?