2015.07.20 | 不完全恐怖
アタマの中の確認で動けない! 強迫性緩慢について
こんにちは。鈴木です。
最近、私のツイッターや強迫性障害のLINEグループで、「メンタルチェッキング」について聞かれることがありました。
メンタルチェッキングはアタマの中で記憶をたどるなどの確認行為をしていること。
メンタルチェッキングが中心の強迫が「強迫性緩慢」。
そういえば強迫性緩慢については書いてなかった。
精神科のお医者さんやカウンセラーでも下手をすると知らない人もいます。
アタマの中でず~っと確認ばかりしていませんか?
強迫性緩慢は行動する時に一つ一つ納得するまで確認しないと気がすみません。
・着替えをする時「どの服をきるのが適当だろうか」とじーっと考えて動けなくなる。
・買い物をする時「これを買って後悔しないだろうか」とじーっと考えて動けなくなる。
・話をする時「変なことをいってしまっていないか」と考えて話せなくなる。
・体を洗う時に「よし!」とスッキリ納得しないと次を洗えない。
・自分がした行動が正しかったか、スッキリ思いだせるまでやる。思い出す手順も決まっている。
・どの行動するのが正しいか考えて動けなくなる。
・確認中、誰かに話しかけられると「完璧」ではないのでやり直し。
決めるときは「よし!」とすっきりするまでやり続けます。
何か明確に怖いものがあるとは限りません。
どちらかというと、「すっきり感」を求めて強迫行為をしているのです。
一つ一つの動作が長いもんだから時間がかかり、日常生活に支障をきたすようになります。
アタマの中の確認が中心の不完全恐怖、みたいなもんです。
モヤモヤさせることが治療!
考えるのが中心の強迫症状なので、考えで解決しようとするとうまくいきません。
アドバイスを受けると「言われたことはきちんとできているか」とチェックが始まることもあります。
アタマの中がスッキリと整頓していなきゃ嫌なんです。
だからとってもアタマの中が疲れてるですよ。
ってことはです。
強迫の治療は不安なことをしていくこと。
つまり、アタマの中をスッキリさせず、モヤモヤさせて、次の行動に移ってもらうことが治療となります。
不完全恐怖への対応と同じ感じです。
だいたいルールが厳格に決まっているのでルールをやぶったり、中途半端に行動して嫌な感覚のままにしてもらったりします。
「ちゃんとやろう」とすればするほどダメになるので、いろんなことを曖昧にしていきます。
お医者さんに「自分は指示どおりできているか」ってしつこく聞くもんだから、お医者さんから怒られたり。
質問に明確に答えることが強迫を悪化させることもあります。
「自分の求める答えを教えてくれるお医者さん・カウンセラー」が良いとは限りません。
曖昧で「モヤモヤ」した感覚の連続なんで、治療ではそこを乗り越えらえれるかどうかがカギとなります。
考えるのが好きな人は要注意ですねー。
質問があったツイッターとLINEの強迫性障害グループについてはこちら。
ツイッターはちょっとした強迫克服のコツとか書いてます。
https://twitter.com/komayamaco
こちらはLINEのグループ。強迫性障害で悩んでいるみんなでお話したいって方はお気軽にご参加ください。いっぱい強迫仲間がいるって、自分だけじゃないって思えますよ。あと私に症状について質問できます。