2015.12.13 | 強迫性障害全般
なぜ強迫性障害の治療は普通の人でもやりたくないことをするのか?
こんにちは。鈴木です。
強迫性障害の治療って普通の人でも嫌だなぁって思うことやってもらうことが多いです。
その時によくでる疑問。
似たようなものでこちらも。
以前のようになりたいだけ。
普通になりたいだけ。
なのにどうして行動療法は汚いものに触るとか、確認をしないとかしなきゃいけないのでしょうか?
治すためと思って割り切ったほうがいいですよ
色々理由はありますが・・・
単刀直入に言えば、そうしないとなかなか良くならないから。
そりゃ「普通の人程度に手洗いして、我慢しよう」「一回、ドアの確認して終わりにしよう」ってできればよいですよ。
そんな風にやってもなかなか良くなりません。
「普通程度の手洗いや確認で大丈夫」と考えたくても考えられず、手洗いや確認を繰り返すして悪化する病気なので。
強迫を治そうとしたときに多くの人がここでひっかかります。
良くなったと思えたとしても、後で良くなったり悪くなったりを繰り返すんですよ。
強迫ってなかなか良くならない・・・って人は心当たりがありません?
中途半端に我慢してももっと強迫行為をやりたくなるだけ。
普通以上に練習して不安に慣れていくことによって普通程度の手洗いや確認をしても大丈夫になってくるのです。
もちろん、いきなりど~んと普通の人でも嫌がるような難しいことはしなくてOKです。
まずできそうなことからコツコツやってスタートしていくことが大事。
「どうせそんな難しいことやれないし」ってあきらめないほうがよいです。
私も好き好んで、イジメのように「汚いものに触りましょう~」「確認せずにそのままいきましょー」とかいっているわけではないので・・・。
よく「鈴木さんってSですよね」って言われます(笑)
そんなことないんですよー。いじめっ子でもないですよー。
本当はもっとやさしい方法があればいいですけどね。
世界中どこを探してもないんです。あったらご紹介します。
催眠でパッと良くなることもありません。
○○式で良くなることもありません(○○式ってどうなんですか?ってのも良くある質問です。そもそも○○式っていうのは全く科学的根拠がないのでおすすめはしません)
短い手洗い、一回の確認でおさめようとするためには、一旦、普通以上のことをしていくことが必要なんです。
良くするためと思って割り切ってやりましょう。
こちらの記事も参考になるかも。
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時々質問にも答えてますよー。