2015.01.12 | 不完全恐怖 強迫性障害全般 確認・加害強迫
こんなところにも強迫が?治療者への巻き込みについて
こんにちは。鈴木です。
治療者との間の気づきにくい強迫をチェック!
治療をしていく時に精神科医やカウンセラーを巻き込もうとする確認があるので注意が必要です。
例えば不潔強迫の人が帰宅後に手を洗わないようにしよう、としたとします。
「手を洗わなくても大丈夫なんですよね」
と何度も聞いてしまう。
これは確認行為の可能性があります。
強迫行為をやらなくても病気にならないか?とか、保証を求めていません?
「ドアの確認はしなくては大丈夫なんですよね?」
「大丈夫だと言ってください。そう言ってくれたら不安なことに挑戦します」も。
カウンセラーに言われたことが合っているかどうか、自分の言ったことが正確に伝わったかどうかの確認もあります。
「先生の指示は〇〇ということですよね」と何度も聞くとか。
自宅で「今日教えてもらったやり方は本当にあっているのだろうか」と不安で毎回確認していませんか?
あと正確に伝えるためにものすごく細かく説明して「さっき私〇〇っていいましたよね」と確認するとか?
専門家から指摘されないからといって大丈夫とは限らない
これらのことは精神科医やカウンセラーも強迫行為と気づかずに流してしまうことも。
強迫行為と気付かないと「強迫の人はしつこい」と性格のせいにされてしまうことがあります。
イライラしている治療者をみたことないですか?
「だ・か・ら!大丈夫だっていってるじゃないですか!」とか。
こうなると症状は良くならないし、治療者との関係もギクシャクしてしまいます。
強迫の場合、質問に対して毎回明確に答えを出す治療者が必ずしも良いわけではありません。
治療者に答えてもらわないと不安になっていませんか?
それは強迫行為になっていませんか?
強迫の巻き込みは家族など身近な人との間だけに起こるとは限りません。
お医者さんやカウンセラーとの間にもおこりうることです。
本来、このことは治療者側がきちんと気づいて対処する問題ですが、相談する側も覚えておいた方がよいかと。
気付かにずっと強迫が良くならないこともありますから。