2015.10.09 | 強迫性障害全般
「確認しない」は目標にしてはダメ! 強迫に挑戦する前に知っておきたい目標の立て方
こんにちは。鈴木です。
強迫を治すために行動療法で不安に挑戦するのはことが必要です。
挑戦する時は「これをやろう!」って目標を決めますよね。
行動療法ではこの目標の立て方にコツがあるのですよ。
基本中の基本ですが、病院などではほとんど教えてくれないんです。というよりも、行動療法やっている人は日本には少ないので教えられません。
覚えておくと効果的な練習になりますよー。
〇〇しないを目標にしない
ほとんどの人が間違った目標設定をしてるんです。
行動療法では「〇〇しない」って目標は立てません。
・手を洗わない
・確認しない
・考えない
これは間違った目標設定です。
実際にうまくいかないことが多いかと。
行動療法では行動を扱います。
行動ってのはいわゆる目に見える行動だけではなく「考えている」ことも含むのです。
細かい理屈は省きますが、〇〇しないってのは行動に入らないので、行動療法的には扱わないのです。
それに「考えない」とか禁止されるともっと考えてやりたくなるんですよね。
忘れたいものほど考えてしまう。
ロミオとジュリエットのように恋愛を禁止されるともっと考えたくなるものです。
だから〇〇しないって目標はうまくいかないのですよ。
これについてはこちらの記事も参考にしてください。
効果的な目標設定は「〇〇する」
ではどうすればよいか?
「〇〇しない」ではなく「〇〇する」って目標を立てると良いのです。
もちろん「手を洗わない」「確認しない」ってのは大事ですよ。
それに加えて「〇〇をする」って考えれば良いのです。
・手を洗わない→手を洗わずに汚いものに触り、ベッドを汚していく
・鍵の確認をしない→鍵の確認をしないで、前に進み目の前の景色に注意を向ける
・縁起の悪いことを考えない→お墓にいきワザと縁起の悪いことを考える
「この目標でいいのかな?」って迷ったら、死人テストをしてみましょう。
死人テストは「それは死人にはできることか?」と問いかけて、死人にできることは目標としてNG、死人にできないことはOKです。
「考えない」は死人にもできますが、「縁起の悪いこと考えて死んだらどうしようと考える」は死人にはできませんよね(笑)
「行動療法をやったことがある」って人はいても、ほとんどの人が教えてもらっていないと思います。
あと教えてもらっても忘れがちなことなのです。
自分で強迫に挑戦する時は「〇〇する」と目標を立てましょう