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強迫観念を忘れようとしても忘れられない理由と対処法

こんにちは。鈴木(komayamaco)です。

 

強迫観念を忘れたい。考えたくない。

良い方法はないかと考えていませんか?

 

なかなかできませんよね。

むしろ忘れようとすればするほどどんどん思い出すのではありませんか?

 

ここに強迫のワナがあるのですよ。

このワナを知らないとずっと強迫に悩まされます。

 

今回はなぜ強迫観念を忘れよう、考えないようにしよう、とするのがまずいのか?どのような対処手段があるのかを紹介します。

ちょっとした心理学実験をしながら説明します。

 

 

強迫観念を忘れられない理由

 

言葉で説明するより、体験するのが一番。

 

ちょっと心理学の実験をしてみましょう。

 

【準備するもの】

スマホなどでよいのでアラーム機能のついた時計を準備してください。

 

 

準備したら下の写真のシロクマをよーく見て頭に焼き付けてください。

 

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ちゃんと記憶しましたか?

 

実験です。

それでは今から1分間、シロクマについて一切考えないようにしてください。

絶対に考えてはいけませんよ。

 

さぁ、どうぞ。

終わったら下にスクロールして下さい。

 

 

 

 

 

 

さて、どうでした?

 

シロクマのことを考えた人が多かったのではありませんか?

 

このように「考えないようにする」「忘れようとする」と、逆に考えてしまう現象が起こります。

「シロクマについて考えないようにしよう」って意識している時点で、シロクマについて考えているからなんです。

 

「いやいや、考えないでいられたよ。ライオンのことを考えてました」と、別のことを考えようとした人もいたでしょう。

ライオンのことを考えてた理由はなんでしょうか?

それはシロクマを忘れるためですよね。

「シロクマを忘れるためにライオンを考えよう」って時点で思いっきりシロクマを考えています。

 

シロクマに襲われた経験があるのとかレアな経験がない限り、普段はシロクマのことなんて考えていなかったはずですよね。

シロクマみたり聞いたりしても「シロクマだ」くらいで流れていきます。

それが「考えないようにしよう」と思った時点で忘れられないものとなってしまうのです。

 

 

この実験のシロクマと強迫観念は同じです。

強迫観念を

・考えないようしよう、

・忘れよう、

・他のことを考えてごまかそう

とするとさらに思い出す結果となります。

 

失恋した時に相手のことを忘れようとしていても、忘れないようなもの。

「考えない」なんてできないです。

 

一時的に強迫観念をごまかせても、また戻ってくるだけ。

「今日は強迫観念を考えないでいられたかなぁ」って時点で思い出してますからね。

 

 

 強迫観念を受け入れる方法

 

強迫観念を忘れようとする努力がダメなら、どうすればよいのでしょうか?

 

結論から言えば受けれ入れていく練習をするとよいのです。

受け入れるをざっくりいうと「強迫観念が浮かんでもOK」にしていく感じ。

浮かんでもOKにしてしまえば無理に忘れようとしなくてもよいし、強迫観念が浮かんでも反応しなくなります。

これまで強迫観念に驚かされていたのが驚かなくなります。

 

では、どうしたらそんな感じになれるのか、ですが代表的なのは2つ。

・不安なことをあえて思い浮かべて、不安に慣らす

・白黒結論をつけずそのままにしておく

 

不安なことをあえて思い浮かべるというのは、4をみたら「死」と結びつけて4を考えるのが怖い強迫の人ならあえて何十回と4を考える練習をするとか。

そうすることで4が浮かんでも怖くなくなります。

汚い、感染した、殺した、迷惑かけた、などの強迫観念も同じ。

当然、一時的に強迫観念は一時的に増えますし苦痛度は上がりますが、長期的には減ってきます。

ジェットコースターが怖い人が何度も乗っていたら慣れるようなものです。

ただ、この方法は中途半端にやるとうまくいかないので、認知行動療法の専門家のもとでやることがオススメ。

 

気を付けてほしいのは、特に不潔強迫とか確認強迫がある人はあえてこの怖いことを考えるだけでなく行動面でもあえて不安なことをしていくのが必須です。

考え方だけやってもうまくいかない人が多いです。

関連記事

不安な時どう考えたら良いの?強迫性障害の観念との向き合い方

 

また、あえて不安なことを考えることがうまくいかない人もいて、そういう人は白黒はっきりさせないでそのままにしながら生活した方がよいこともあります。

不安なことが浮かんだまま行動し続けるとか。

どういうやり方が合っているかは人によるので、このあたりも専門家と相談しながらやった方がよいです。

 

このようなことを練習していくことで強迫観念があっても自然に流せるようになってきます。

 

 

 まとめ

 

強迫観念を忘れようとしたり、考えないようにしたり、避けたりしたりするのは逆効果。

 

あえて不安なことをしながら、強迫観念を受け入れていく練習をしていきましょう。

 

一人ではなかなかうまく練習が続かないって人は、私がお手伝いしますよ。

 

 

 

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