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強迫性障害で妊娠・出産したい場合はどうしたらよいか

こんにちは。鈴木です。

 

強迫性障害の女性で妊娠・出産を希望する時って悩みませんか?

「このまま出産して大丈夫なんだろうか」

「薬飲んでるけどどうすればいいの?」

「子ども産んだら強迫って良くなるのかなぁ」などなど。

 

患者さんの話を聞くとお医者によって意見が異なるようです。

どうしていいか迷いますよね。

 

今回は、妊娠・出産を希望する場合、どのようにしていったらよいか?について私なりの意見を書きます。

出産を希望している強迫の女性の方は参考にしてください。

 

 積極的に治療を受けましょう

 

妊娠・出産を希望される場合、積極的に治療を受けて、日常生活に支障が少なくなった状態にしておくのがオススメです。

 

理由は3つ。

・一般的に妊娠・出産前後は精神的に不安定になりやすいため子どもに関する強迫症状がでやすい

・強迫症状は子どもが成長しても治していかなければ続く

・子どもを強迫に巻き込む恐れがある

 

「妊娠・出産したら忙しくなるから、強迫よくなってるかも」と期待をもつ人がいます。

 

実際のところ、妊娠したら

「これを食べたら胎児に影響があるかも」「○○を考えたら障害がある子どもになるかも」となりがち。

 

出産後は

「子どもにウィルスが感染したらどうしよう」「薬を間違って落として、それを子どもが飲んだらどうしよう」と不安になりやすいです。

 

強迫でなかった人が妊娠・出産がきっかけで強迫になることもあります。

 

「子どもが大きくなったら、丈夫になって心配が少なくなるから強迫が治るのでは?」と考える人がいますが、その時に不安なことに結びつけます。

 

つまり治さずにそのままにしておくと、怖さの内容は変わるかもしれませんが、強迫は治りません。

また不潔強迫なんかでは、子どもに手洗いや入浴を強制してしまい、影響がでる場合もあります。

その他の強迫でも家事や育児が支障をきたすことも多いです。

 

このため、積極的に治療を受けて症状を軽くしておくことをオススメします。

完璧に治る!までいかなくても。

 

具体的にはどれくら軽くなるといいの?となると答えにくいのですが、強迫のテストで「軽症」レベルくらいになると、症状はあっても生活への支障は少なくなっていると思います。

テストはこちら。

あなたの強迫の重症度がわかるテスト

 

では、どのように治療していけばよいのでしょうか?

 

 

 治療の選択肢は?

 

治療方法は2つ。

薬か認知行動療法。

それ以外の方法は効果があるという、科学的根拠はありません。

サプリメントや漢方、〇〇式とか、親子関係が云々のカウンセリングをやっても効果は認められていないってことです。

時間のロスになります。

 

薬と認知行動療法の効果についてはこちらで書いたので治療法を選択する時の参考にしてください。

薬と認知行動療法、強迫にはどれくらい効果があるの?

 

薬と認知行動療法の妊娠・出産のメリット・デメリットは?は以下に説明します。

 

 

 薬はお医者さんと相談しながら

 

薬は病院でお医者さんから処方してもらいます。

病院の選び方ははこちらに書いたので参考にしてください。

強迫性障害初心者のための病院ガイド

 

お医者さんに相談すると9割は薬物治療を勧められます。

薬は飲むだけなので楽なのがメリットです。

うつやその他の不安にも効く可能性があります。

 

しかし、症状の重さを半分くらいまでできる人が5割程度、薬をやめた時の再発率が7〜9割、副作用の問題というのがデメリットです。

また長期間服用する必要があります。

思っている以上に効果が限定的なんです。

 

気になるのは薬を飲んでいて子どもに影響がないか?ということでしょう。

これに関しては微妙なところ。

なぜかというと、薬の影響って正確には把握しきれていないのです。

妊娠の前期と後期に薬の影響があると言われているので、妊娠希望の方、妊娠がわかった方はすぐにお医者さんに相談しましょう。

 

薬を飲みながらでも母子ともに無事出産している人はいっぱいいます。

リスク、年齢、精神状態など総合的に考えてお医者さんと話し合ってください。

 

薬が効かない人も多いので、そういう人は認知行動療法にチャレンジしてください。

 

 

 認知行動療法が一番オススメ

 

もう一つは認知行動療法です。

最後までやり通した人の6〜9割が軽減し、再発率も低いです。

薬よりも治療成績は高くて、外国では認知行動療法が強迫治療の第一選択肢だったりします。

副作用もなく、不安な時の対処法がわかるので妊娠・出産を希望の人にはお勧めです。

薬を飲んでいるけれどやめてから妊娠したい人も、認知行動療法的対処法を身につけておくとよいでしょう。

 

デメリットは、きちんと認知行動療法をできる専門家が日本では少ないこと。

普通に病院いっても正確な知識のある人は稀です。

「手洗いや確認を短くすればいいんだよ」程度しか言われない、「ストレスで悪くなる」と間違ったことをいわれることも多いです。

行動療法を受けたいと病院で相談した時はこちらの記事も一緒にみて、今後のことをを検討してください。

病院で行動療法を受けたいと相談した時によくある話への対応

また、不安に挑戦するやり方なので治すときに苦痛を伴うことが最大のデメリットです。

 

逆を言えば、不安に挑戦する覚悟があればものすごくよくなる可能性が高いと言えます。

もちろん薬+ 認知行動療法もアリです。

ただし薬と組み合わせたほうが改善率が上がるかどうかは、明確な根拠はありません。

実際のところ人によるでしょう。

 

 

 まとめ

 

出産を希望される方は積極的に治療をするのオススメです。

治療をするなら

・薬

・認知行動療法

のどちからにしましょう。

 

知行動療法で治していきたい!って人はこちらから申し込みください。

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