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強迫性障害全般

家族が強迫性障害に理解がない、と思った時の対処法

2017/01/15

こんにちは。鈴木です。

 

「強迫に理解のない家族に対してどうすればよいのか?」

強迫の人が集まるLINEグループ(OCDサロン、参加希望の方はこちら)で話題になりました。

 

この記事では「強迫に理解がない」と思ったらどうすればよいか、いくつか選択肢を紹介します。

悩んでいる人がいたら参考にしてください。

 

 「理解がない」ってどういう意味で?

 

「理解がない」といっても、人によって意味が違います。

その中でも

「そんなの病気じゃないよ。気の持ちようだよ」

「何度いったらわかるの!大丈夫だっていってるじゃない」

と言われる、などが代表例でしょうか。

強迫症状について「責められる」「的外れなことを言われる」のを「理解がない」ということが多いかと。

「強迫ってこういうものだよ」って説明してもなかなか納得はしてくれないでしょう。

 

家族がなぜそのような発言をするのか?

いろいろあると思いますが、このようなことが考えられます。

 

・強迫性障害に対しての知識が不足している

・どうすれば強迫がよくなるのかがわからない

・巻き込まれているが、どうすればよいかわからない

・治療しているというけれど、何をどうしたら、どれくらいで良くなるのか?見通しがない

 

このことって、実は強迫の方本人もわからないことが多いです。

 

このような場合は、工夫が必要でしょう。

その工夫について説明します。

 

注意してほしいのは「手を洗ってほしいっていったのに洗ってくれない」など強迫の巻き込みに応じない家族は「理解のない家族」とは限りません。

巻き込みに応じることが悪化につながるので、むしろ家族の対応としてはよいのです。

強迫の方にとっては嫌かもしれませんが。

 

 

 強迫性障害の本を読んでもらう

 

強迫性障害についての本を読んでもらうことで、理解がすすむことがあります。

本を買って読んでもらいもらいましょう。

読んでもらう本は、強迫性障害の認知行動療法が書いてあるものがおすすめです。

病気についてだけではなく、どうやったらよくなるのか、家族はどう対応していけばよいのかが書かれているからです。

今のところ強迫性障害は薬と認知行動療法しか改善する方法がありませんし。

サプリメントや漢方、○○療法、○○式、どれも効果が認められていないのでご注意ください。

 

ただ本を読んだだけで「そうか」とすぐに納得してくれるとは限りません。

対応も半信半疑で自信がもてないでしょう。

また本を読むのは意外と面倒です。

「後で読む」といっておきながら、なかなか読んでくれない場合もあります。

それを見て「自分のことなんてどうでもいいと思ってるんでしょ!」と喧嘩をしてもよいことはありません。

このような時は、別の手段が良いでしょう。

 

 

 医療機関に一緒にいって説明してもらう

 

医療機関で病気について説明してもらうのもオーソドックスな方法です。

治療法が薬に偏りがちですが、少なくとも「気の持ちようではなく病気である」ことを説明してくれると思います。

お医者さんに説明されると「そういうものか」と受け入れてくれる人もいます。

権威の力は結構強いんです。

 

しかし、ここでも問題が起こりやすいです。

「病気のなのはわかったけど、どうすればいいの?」という疑問。

お医者さんの説明だと、薬のみの治療になりやすいです。

「薬を飲ませて、ゆっくり休ませてください。様子を見ましょう」のみ言われたり。

どれくらい良くなる可能性があるのか?何をどうすれば、どれくらいで良くなるのか?

家族の方は見通しがつかないので、納得いかないことが多いでしょう。

そうすると「いつまで様子をみればいいんだ!やっぱりやる気がないだけじゃないか?」となりかねません。

 

それに強迫への対応について間違ったことをアドバイスされることが多いです。

これは最も効果がある認知行動療法について、医療関係者でもきちんとした知識を知らないことが一因です。

以前は「強迫は治らない」と言われていたので、その名残りの説明をされることも。

 

典型的な間違ったアドバイスはこんなところ

・確認に応じてあげて安心させてあげてください

・認知行動療法をやると悪化します

・強迫は治りません。薬を飲んでつきあっていきましょう

・私もそれくらい手を洗う。だからあなたも洗ってもよい

 

病院に行ったけれどなかなか理解されない、と思ったらさらに別の手段をとりましょう

 

 

 

 認知行動療法の専門家のところにいって説明を聞く

 

これが一番よいかと思います。

具体的に何をどうすれば良くなっていくのか、どのように対応すればよいのか?を説明してくれます。

そうすることで家族としても見通しがつきやすいです。

 

問題点は、専門家が少ないことでしょう。

医療機関でもほとんで出会うことはできません。

大学病院のようなところにいけばいいだろう、っていうのは間違いです。

それとネットで「認知行動療法やってます」ってところが、認知行動療法の専門家とは限りません。

 

薬や認知行動療法について効果や病院選び、病院での行動療法を受けたいと思った時の問題点についてはこちらの記事を参考にしてください。

 

薬と認知行動療法 強迫にはどれくらい効果があるのか?

病院で行動療法を受けたいと相談したときによくある話への対応

強迫性障害初心者のための病院ガイド

 

あと、強迫の方本人が認知行動療法をやる意欲がない場合は、微妙かもしれません。

 

 

 

 継続的に家族も面談してもらう

 

ご家族が知識として病気を理解した、巻き込みに応じないこともわかった、本人を応援していかないことはわかった。

こうなったら、理想的な対応がしてもらえるか?言われればそうではないでしょう。

家族も完璧な人間ではありません。

巻き込みに応じず、何を言われても優しく見守り、なかなか進歩が見えない時に常に応援するってのはなかなか難しいものです。

このため家族に対してもサポートが必要でしょう。

時々家族にも専門家のもとに一緒に来てもらって、対応方法を共有していくと良いと思います。

家族が楽になることで、強迫で悩んでいる方も楽になっていきやすいです。

もちろん、強迫の方自身も少しずつでも薬か認知行動療法で治療していくことも前提です。

 

近くに専門家がいないときは私のところでもカウンセリングやってますよー。

カウンセリングご希望の方はこちら。

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2014/10/05    カテゴリー

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