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強迫に挑戦したいけど一歩踏みだせない人の特徴と対策

こんにちは。鈴木です。

「今年こそは強迫治すぞー!」って思って新年を迎えた人も多いと思います。

しかし、一ヵ月くらい経つとその勢いが弱まっているのではありませんか?

強迫には認知行動療法が有効なのはわかっていても、なかなか一歩踏み出せない.

そんな人には特徴があります。

今回はなかなか強迫に挑戦するための一歩が踏み出せない人の特徴と対策について書いてみました。

不完全恐怖の治し方をまとめてみました

こんにちは。鈴木です。

 

不完全恐怖はその名の通り完璧じゃないと気が済まなくなり、何度も確認したり、しっくりくるような行動を繰り返しタイプです。

他の強迫タイプとミックスになることが多いですね。

 

例えばこんな症状です。

・自分が伝えたいことを言えたか不安で言い直す

・主治医に自分の症状を完璧に知ってほしくて長文の文章を渡し「最後まできちんと読んでください」という。

・相手に自分の理解があっているかを何度も聞く

・レジで「今、お金払いましたよね」と聞く

・洋服に何かついていないかを確認する

・読書している時にきちんと読めたか不安で何度も読み直す

・並行に並んでいるか、書類の角がそろっているかを過度にこだわる

・完璧に言葉の意味を知るまで調べまくり時間を費やす

・完璧な行動をするまで何度も繰り返す

 

これを見て「不完全恐怖と確認強迫の違いは?」と言葉の意味が気になり、ネットで調べまくる人は不完全恐怖になっているかもしれません。

そこをなぁなぁにするのが治療となるのです。

 

今回は不完全恐怖の治し方をご紹介します。

 

 

まずはリストアップ

 

まずは以下の二つをリストアップしましょう

①自分が不安な場面やきっかけ

② ①の不安の内容モヤモヤ&安心させたりすっきりさせる行為

 

例:

①読書をしている時

②きちんと読めていないと思い何度も戻る

 

①コンビニのレジ

②お金を渡し間違えたと思い、店員に「お金合っていますよね」と聞く

 

不完全恐怖の人は、明確な恐怖があるとは限りません。

「なんとなくモヤモヤするから」「すっきりしないから」という場合もあるので注意が必要です。

①本棚

②すっきりしないため順番通り並べる

 

 

モヤモヤさせるのが治療となる

 

不完全恐怖の治し方も他の強迫タイプと同様です。

・不安なことや不快なことをする(曝露と言います)

・これまでやってきた安心させる行為・すっきりさせる行為をしない(反応妨害と言います)

この二つを組み合わせます。

曝露反応妨害というやり方です。

①と場面で②の不安、モヤモヤ、すっきりしない、といったことを積極的におこし、これまで安心させてきた行為をしない。

「お金を渡し間違えたのでは?」と不安な考えがある人は「お金を渡し間違えた」とあえて「不安ことは起こっている」として考えます。

「さっきお金を渡したから大丈夫」と安心させないようにしましょう。

安心させる行為は悪化させます。

不安にきっちり慣れさせていくことで改善していくのです。

 

 

例:

・読書をし読んだところを紙で隠してモヤモヤしながら先に進む

・本棚の本の巻数や本の種類、置き方をぐちゃぐちゃにしたままにする

・レジで財布をほとんど見ずに適当にお金を渡し、おつりをもらったら「お金を少なく払った」と考え、外に出ていく。

レジについてはこっちもの記事に書いてます。

レジでちゃんとお金を払ったか不安な人は

 

やることは単純と言えば単純です。

自分がモヤモヤ・すっきりしないことを純粋にやっていけばよいので。

いろんなことを中途半端にしたり、ぐちゃぐちゃにしたり、いつもと違った行動していくとよいです。

極端にやっていくととってもよくなります。

思いっきりが必要ですね。

 

しかし、ただただ「戻らない」「確認しない」ではうまくいきません。

積極的にモヤモヤや不安をとりにいくことが改善につながります。

ここが忘れやすいところ。

 

わかりにくいものが巻き込み。

医療機関などで医師やカウンセラーに何度も詳しいやり方を聞こうとする人はそれが強迫行為になっている可能性があります。

「自分のやり方があっているか?」と不安で細かくききまくっていませんか?

こちらの記事を参考にしてくだい。

こんなところにも巻き込みが?治療者への巻き込みについて

不完全恐怖の人が陥りがちなワナ

 

あと不完全恐怖の人に限りませんが「これは強迫観念なのかどうか」を考えて動けなくなる人もいますので注意してくださいね。

 

他の強迫とミックスしていることが多いパターンとしてはこちら。

特別なイベント、年や季節の区切りで完璧にしなきゃ不安って人はこちらも見てください。

日が変わる時に嫌なことを考えてしまうと不安 その対処法とは

 

確認強迫の人でよくあるパターンはこちら。

個人情報がもれるのでは?ネットを使った克服法

 

強迫行為が目に見える行動に全く出ず、頭の中で確認をしてフリーズしているような感じの人は強迫性緩慢かもしれません。

そんな方はこちらをご覧ください。

頭の中の確認で動けない!強迫性緩慢について

 

 

まとめ

 

不完全恐怖の人は、不快なこと、モヤモヤしていくことで良くなります。

他人への巻き込みがわかりにくいことが多いので注意していくださいね。

なんとなーく、まぁいいかぁ、で生活していると良くなってきますよ。

どうやって治療をすすめていったらいいか自信がない!って人は相談してください。

相談申し込みはこちら。

 

強迫行為をしなくても安心できるようになりたいって思っていると強迫が良くならないワケ

こんにちは。鈴木です。

 

よくある質問です。

 

治療したら何度も確認しなくても「鍵をかけた」って安心できるようになりますか?

 

実はこの発想が強迫のワナかもしれません。

良くなるってことは強迫行為をしなくても安心できるようになることではありません。

安心するかどうかの発想から抜け出すことなんです。

 

 

安心を求めれば強迫にとらわれる

 

安心を求めようとすれば、さらに不安になるのが強迫。

この質問って安心できるようになることを期待しているし、強迫にとらわれているんです。

「鍵をかけた感覚がわかるようになって安心したい」って。

安心を求めているのでもっと強迫にとわられます。

 

鍵がかかったかどうかの手の感覚や、「カチ」って音を必死で感じようとしていませんか?

確認中に誰かに話しかけられたり雑念が思い浮かぶとやりなおしていませんか?

 

安心の感覚を求めようとするともっと強迫行為をやりたくなるはずです。

決して安心することはない強迫のワナ。

 

「普通の人はどう安心しているの?」「以前の自分はどう安心してるんだろう」「1回だけ確認して安心しよう」

この発想がうまくいかないのもわかりますよね。

 

どうやったら安心できるか?から決別しましょう。

 

 

じゃぁ、良くなるってどんな感じなの?

 

治療を「確認しなくても何も起こらなかった」と頭で安心することだと思っている人がいます。それは間違いです。

「次はどうかわからない」と不安になります。

不安に慣らす練習が認知行動療法です。

 

鍵をかけたかどうかなんて「どーでもよいこと」ってなるといいですね。

不安があってもほっとけるようになるのが改善につながります。

 

決して鍵をかけた感覚があって安心!を目指してはいけません。

そもそも強迫になる以前は鍵をかけたかどうかいちいち安心していなかったハズ。

意識するようになったからこだわるのです。

 

じゃぁ、良くなる感覚ってどんな感じなのさ!って疑問がでてくるかもしれません。

良くなってきたら感覚がどうかどうかそんなものについてイチイチ考えないようになってます。

 

「鍵をかけたかどうかどーでもよいことじゃない!万が一何かあったらどうするんですか!」

って思ったらこちらをお読みください。
確認しなかった後、本当に何かあったらどうするの?

 

 

今回のまとめ

 

どうやったら安心できるか?

まずこの発想が悪循環になりやすいのです。

安心を求めるのが強迫だから。

良くなるってことは安心かどうかにこだわらなくなること。

そのためには一時的な安心を求めず、不安に慣れていきましょう。

手洗いや確認をやめたらつらい でもあきらめちゃだめですよ。

こんにちは。鈴木です。

 

手洗いや確認をやめたら、苦しいし、もっと強迫行為をやりたくなったって経験ありません?

我慢しきれずこれまでやめていた分を取り返すかのようにもっと強迫行為をやってしまう。

良くあることなんです。

ただこれがきっかけで「やっぱり強迫行為をやめるのは間違っているのかも」「行動療法やるともっと悪くなるんじゃないの?」と考えちゃいます。

それは誤解ですよー。

 

 

強迫行為を麻薬に置き換えるとわかりやすい

 

そりゃ今まで安心のためにいつもやっていたことをやめたら、不安でもっとやりたくなりますよ。

強迫行為は麻薬に例えられます。

麻薬をやっている人が、麻薬をやめたらどうなります?

しばらくの間は「やっぱりやりたい!」って衝動が出るのは予想つきますよね。

 

強迫行為もこれと同じ。

やめたらもっとやりたい気持ちが出てきてもおかしくありません。
かといって、強迫行為をやったら悪化するだけ。
だから強迫観念が増えてきても、苦しくても、強迫行為をやっていはいけません。

ここをどう乗り切るかがカギですね。

 

ちなみに中途半端な我慢(3回だけ確認しようとか)は、やりたくなる衝動が強くなりやすいんです。

「○○回だけ」のつもりが何度もやってしまうって経験ありませんか?

 

「確認やめたらもっとやりたくなるし、落ち込むようになった。やっぱりちょっとは確認は必要なのでは?」って疑問が出るかもしれません。

 

麻薬に置き換えてみましょう。

「麻薬をやめたらもっとやりたくなったし、落ち込むようになった。やっぱりちょっとは麻薬は必要なのでは?」

知人がそんな風に言っていたらなんていってあげますか?

 

 

強迫衝動は必ず変化する

麻薬だってやめるのはきついけれど、やりたい衝動がいつかは減ってくるのはわかりますよね。

衝動は時間がたてば必ず変化してきます。

 

しかし、ここで「強迫さん」が邪魔をするんです。

 

「強迫さん」は

「なんで僕のいうこと聞いてくれないの?強迫行為をしないともっと僕は出てきちゃうよ。早くいつもみたいに楽になっちゃえよ。一回くらいやったって普通だって。みんなやってるでしょ。行動療法なんて信じちゃだめ。このままじゃどんどん落ち込んできちゃうよ」って誘惑してきます。

とってもしつこいんです。ここまでくるとストーカーですよ。

ストーカーに有効な手段はスルーすること。

 

ストーカーはスルーすると怒ってしつこくなります。しつこいから落ち込むかもしれません。

しかし、続けているととらわれ具合は小さくなってきます。

「相手にしないと怖いから」と理由で屈してはいけません。

本物のストーカーと違うのは、「強迫さん」はうるさいだけ。

手は出せません。相手にするかしないかはあなた次第。

主導権はあなたにあるということ。

強迫観念をスルーするときにやることはこちらの記事を参考に。

強迫観念が出てきた時の対処法

強迫観念がなくならいワケ!強迫観念との付き合い方とは?

 

不安が下がったかどうかを確認しないのもコツです(記事を参考にしてください。強迫の不安が下がらない理由-不安は上げるが正解だった)。

 

「無常」ということばあります。

物事は常に移り行き、一定ではないって意味です。

心もそうです。不安や苦しみ、楽しみでさえずっと続くことはありません。

良くも悪くも変わってくるものだと、頭の片隅にいれておくと良いでしょう。

 

まぁ、落ち込んでいるときは「ずっと不安なままではないか?」って考えちゃいますけどね。

それもいつかは変化しますので、強迫行為をやめて不安に挑戦していきましょう。

 

まとめ

手洗いや確認をやめたとき、不安なことに挑戦したとき、「もっとやりたくなってしまう」「苦しい」と考えても、それを乗り越えることが必要です。

麻薬に置き換えるとわかりやすいかもしれません。

強迫行為をやることに戻ったら、もっとつらい生活となります。

人生は強迫ではなく、あなたに主導権があります。

短期的には苦しいですが、長期的には楽になりますよー。

 

 

 

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