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不完全恐怖の治し方をまとめてみました

こんにちは。鈴木です。

 

不完全恐怖はその名の通り完璧じゃないと気が済まなくなり、何度も確認したり、しっくりくるような行動を繰り返しタイプです。

他の強迫タイプとミックスになることが多いですね。

 

例えばこんな症状です。

・自分が伝えたいことを言えたか不安で言い直す

・主治医に自分の症状を完璧に知ってほしくて長文の文章を渡し「最後まできちんと読んでください」という。

・相手に自分の理解があっているかを何度も聞く

・レジで「今、お金払いましたよね」と聞く

・洋服に何かついていないかを確認する

・読書している時にきちんと読めたか不安で何度も読み直す

・並行に並んでいるか、書類の角がそろっているかを過度にこだわる

・完璧に言葉の意味を知るまで調べまくり時間を費やす

・完璧な行動をするまで何度も繰り返す

 

これを見て「不完全恐怖と確認強迫の違いは?」と言葉の意味が気になり、ネットで調べまくる人は不完全恐怖になっているかもしれません。

そこをなぁなぁにするのが治療となるのです。

 

今回は不完全恐怖の治し方をご紹介します。

 

 

まずはリストアップ

 

まずは以下の二つをリストアップしましょう

①自分が不安な場面やきっかけ

② ①の不安の内容モヤモヤ&安心させたりすっきりさせる行為

 

例:

①読書をしている時

②きちんと読めていないと思い何度も戻る

 

①コンビニのレジ

②お金を渡し間違えたと思い、店員に「お金合っていますよね」と聞く

 

不完全恐怖の人は、明確な恐怖があるとは限りません。

「なんとなくモヤモヤするから」「すっきりしないから」という場合もあるので注意が必要です。

①本棚

②すっきりしないため順番通り並べる

 

 

モヤモヤさせるのが治療となる

 

不完全恐怖の治し方も他の強迫タイプと同様です。

・不安なことや不快なことをする(曝露と言います)

・これまでやってきた安心させる行為・すっきりさせる行為をしない(反応妨害と言います)

この二つを組み合わせます。

曝露反応妨害というやり方です。

①と場面で②の不安、モヤモヤ、すっきりしない、といったことを積極的におこし、これまで安心させてきた行為をしない。

「お金を渡し間違えたのでは?」と不安な考えがある人は「お金を渡し間違えた」とあえて「不安ことは起こっている」として考えます。

「さっきお金を渡したから大丈夫」と安心させないようにしましょう。

安心させる行為は悪化させます。

不安にきっちり慣れさせていくことで改善していくのです。

 

 

例:

・読書をし読んだところを紙で隠してモヤモヤしながら先に進む

・本棚の本の巻数や本の種類、置き方をぐちゃぐちゃにしたままにする

・レジで財布をほとんど見ずに適当にお金を渡し、おつりをもらったら「お金を少なく払った」と考え、外に出ていく。

レジについてはこっちもの記事に書いてます。

レジでちゃんとお金を払ったか不安な人は

 

やることは単純と言えば単純です。

自分がモヤモヤ・すっきりしないことを純粋にやっていけばよいので。

いろんなことを中途半端にしたり、ぐちゃぐちゃにしたり、いつもと違った行動していくとよいです。

極端にやっていくととってもよくなります。

思いっきりが必要ですね。

 

しかし、ただただ「戻らない」「確認しない」ではうまくいきません。

積極的にモヤモヤや不安をとりにいくことが改善につながります。

ここが忘れやすいところ。

 

わかりにくいものが巻き込み。

医療機関などで医師やカウンセラーに何度も詳しいやり方を聞こうとする人はそれが強迫行為になっている可能性があります。

「自分のやり方があっているか?」と不安で細かくききまくっていませんか?

こちらの記事を参考にしてくだい。

こんなところにも巻き込みが?治療者への巻き込みについて

不完全恐怖の人が陥りがちなワナ

 

あと不完全恐怖の人に限りませんが「これは強迫観念なのかどうか」を考えて動けなくなる人もいますので注意してくださいね。

 

他の強迫とミックスしていることが多いパターンとしてはこちら。

特別なイベント、年や季節の区切りで完璧にしなきゃ不安って人はこちらも見てください。

日が変わる時に嫌なことを考えてしまうと不安 その対処法とは

 

確認強迫の人でよくあるパターンはこちら。

個人情報がもれるのでは?ネットを使った克服法

 

強迫行為が目に見える行動に全く出ず、頭の中で確認をしてフリーズしているような感じの人は強迫性緩慢かもしれません。

そんな方はこちらをご覧ください。

頭の中の確認で動けない!強迫性緩慢について

 

 

まとめ

 

不完全恐怖の人は、不快なこと、モヤモヤしていくことで良くなります。

他人への巻き込みがわかりにくいことが多いので注意していくださいね。

なんとなーく、まぁいいかぁ、で生活していると良くなってきますよ。

どうやって治療をすすめていったらいいか自信がない!って人は相談してください。

相談申し込みはこちら。

 

不完全恐怖の人が陥りがちな罠

こんにちは。鈴木です。

 

認知行動療法は具体的に何をどうやればよいのかわかりやすいのがメリット。

しかし、不完全恐怖の人は注意です。

「自分のやっていることが正しいのだろうか」

「間違ったやり方をしていないだろうか」

と考えて、カウンセラーに何度もやり方を確認してしまうってことがあります。

 

曖昧な指導をされると不安で仕方ありません。

 

きちんと物が整列していないと気が済まない人は物をグチャグチャにしてもらいます。

これはやると意外にできる人が多いです。

しかし、「ちゃんとグチャグチャにできるているのだろうか」と不安になることも。

グチャグチャさせるのも完全にできているのだろうかとなっちゃいます。

 

カウンセラーに何度も聞くのも強迫かもしれません。

ネットや本でやり方を何時間も調べるタイプの人は注意です。

 

こういうと「今のこの疑問は強迫なのだろうか」と、際限なく疑問がわいていつまでもモヤモヤしてスッキリしません。

強迫かどうかを確認したくなります。

 

どうすればよいのかわからず、モヤモヤする不快感に慣れていくことが大切。

なんとなーく練習できていればそれで良かったりします。

モヤモヤしながら日常生活を送っていきましょう。

 

カウンセリングの予約・問い合わせはこちら

アタマの中の確認で動けない! 強迫性緩慢について

こんにちは。鈴木です。

 

最近、私のツイッターや強迫性障害のLINEグループで、「メンタルチェッキング」について聞かれることがありました。

メンタルチェッキングはアタマの中で記憶をたどるなどの確認行為をしていること。

メンタルチェッキングが中心の強迫が「強迫性緩慢」。

そういえば強迫性緩慢については書いてなかった。

精神科のお医者さんやカウンセラーでも下手をすると知らない人もいます。

 

 

アタマの中でず~っと確認ばかりしていませんか?

強迫性緩慢は行動する時に一つ一つ納得するまで確認しないと気がすみません。

・着替えをする時「どの服をきるのが適当だろうか」とじーっと考えて動けなくなる。

・買い物をする時「これを買って後悔しないだろうか」とじーっと考えて動けなくなる。

・話をする時「変なことをいってしまっていないか」と考えて話せなくなる。

・体を洗う時に「よし!」とスッキリ納得しないと次を洗えない。

・自分がした行動が正しかったか、スッキリ思いだせるまでやる。思い出す手順も決まっている。

・どの行動するのが正しいか考えて動けなくなる。

・確認中、誰かに話しかけられると「完璧」ではないのでやり直し。

 

決めるときは「よし!」とすっきりするまでやり続けます。

何か明確に怖いものがあるとは限りません。

どちらかというと、「すっきり感」を求めて強迫行為をしているのです。

一つ一つの動作が長いもんだから時間がかかり、日常生活に支障をきたすようになります。

 

アタマの中の確認が中心の不完全恐怖、みたいなもんです。

 

 

モヤモヤさせることが治療!

考えるのが中心の強迫症状なので、考えで解決しようとするとうまくいきません。

アドバイスを受けると「言われたことはきちんとできているか」とチェックが始まることもあります。

アタマの中がスッキリと整頓していなきゃ嫌なんです。

だからとってもアタマの中が疲れてるですよ。

 

ってことはです。

強迫の治療は不安なことをしていくこと。

つまり、アタマの中をスッキリさせず、モヤモヤさせて、次の行動に移ってもらうことが治療となります。

不完全恐怖への対応と同じ感じです。

だいたいルールが厳格に決まっているのでルールをやぶったり、中途半端に行動して嫌な感覚のままにしてもらったりします。

「ちゃんとやろう」とすればするほどダメになるので、いろんなことを曖昧にしていきます。

お医者さんに「自分は指示どおりできているか」ってしつこく聞くもんだから、お医者さんから怒られたり。

質問に明確に答えることが強迫を悪化させることもあります。

「自分の求める答えを教えてくれるお医者さん・カウンセラー」が良いとは限りません。

曖昧で「モヤモヤ」した感覚の連続なんで、治療ではそこを乗り越えらえれるかどうかがカギとなります。

 

考えるのが好きな人は要注意ですねー。

 

質問があったツイッターとLINEの強迫性障害グループについてはこちら。

ツイッターはちょっとした強迫克服のコツとか書いてます。

https://twitter.com/komayamaco

 

こちらはLINEのグループ。強迫性障害で悩んでいるみんなでお話したいって方はお気軽にご参加ください。いっぱい強迫仲間がいるって、自分だけじゃないって思えますよ。あと私に症状について質問できます。

https://kco.jp.net/kyouhaku/line%e3%82%92%e4%bd%bf%e3%81%a3%e3%81%9f%e5%bc%b7%e8%bf%ab%e6%80%a7%e9%9a%9c%e5%ae%b3%e3%81%ae%e3%82%b0%e3%83%ab%e3%83%bc%e3%83%97%e3%81%ab%e5%8f%82%e5%8a%a0%e3%81%97%e3%81%be%e3%81%9b%e3%82%93/

こんなところにも強迫が?治療者への巻き込みについて

こんにちは。鈴木です。

 

治療者との間の気づきにくい強迫をチェック!

治療をしていく時に精神科医やカウンセラーを巻き込もうとする確認があるので注意が必要です。

例えば不潔強迫の人が帰宅後に手を洗わないようにしよう、としたとします。

「手を洗わなくても大丈夫なんですよね」

と何度も聞いてしまう。

これは確認行為の可能性があります。

強迫行為をやらなくても病気にならないか?とか、保証を求めていません?

「ドアの確認はしなくては大丈夫なんですよね?」

「大丈夫だと言ってください。そう言ってくれたら不安なことに挑戦します」も。

 

カウンセラーに言われたことが合っているかどうか、自分の言ったことが正確に伝わったかどうかの確認もあります。

「先生の指示は〇〇ということですよね」と何度も聞くとか。

自宅で「今日教えてもらったやり方は本当にあっているのだろうか」と不安で毎回確認していませんか?

あと正確に伝えるためにものすごく細かく説明して「さっき私〇〇っていいましたよね」と確認するとか?

 

専門家から指摘されないからといって大丈夫とは限らない

これらのことは精神科医やカウンセラーも強迫行為と気づかずに流してしまうことも。

強迫行為と気付かないと「強迫の人はしつこい」と性格のせいにされてしまうことがあります。

イライラしている治療者をみたことないですか?

「だ・か・ら!大丈夫だっていってるじゃないですか!」とか。

 

こうなると症状は良くならないし、治療者との関係もギクシャクしてしまいます。

強迫の場合、質問に対して毎回明確に答えを出す治療者が必ずしも良いわけではありません。

治療者に答えてもらわないと不安になっていませんか?

それは強迫行為になっていませんか?

強迫の巻き込みは家族など身近な人との間だけに起こるとは限りません。

お医者さんやカウンセラーとの間にもおこりうることです。

本来、このことは治療者側がきちんと気づいて対処する問題ですが、相談する側も覚えておいた方がよいかと。

気付かにずっと強迫が良くならないこともありますから。

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