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「曝露反応妨害をすれば不安が下がる」がうまくいかない理由

こんにちは。鈴木です。

 

強迫性障害には曝露反応妨害が有効です。

不安なことに直面し続けると不安が下がってきます。

ところが何度やっても「不安がなくなりません」という人がいます。

なぜこのようなことが起こるかについては様々な理由がありますが、その一つとして「不安を下げることにこだわりすぎる」ことが考えられます。

今回はなぜ不安を下げるようとすることが、うまくいかないことがあるのか?について説明します。

不安に何度直面しても不安が下がらないと悩んでいる人は参考にしてください。

 

 

 曝露反応妨害とは

 

曝露反応妨害はわざと不快なことに直面して(汚いものに触る等)、強迫行為をしない(手を洗わない)ことで、その時起こる不快感に慣れていく方法です。

詳しくはこちらに書いているので知らない方はまずはご覧ください。

曝露反応妨害の基本的な考え方を解説 強迫性障害の人は必見です

 

この理屈のままやって「一時的には不安でも、時間が経つと薄らいでいくことがわかった」と実感して、よくなっていく人も多いです。

 

 不安が下がることにこだわるとうまくいかない

 

ただ問題になるのが「不安が下がる」ということにこだわっている場合です。

不安が下がることにこだわると「不安があってはいけない」「不安を感じたくない」と考えます。

「昔はこんなことで不安にならなかった。この不安が少しでもあるうちは治ったことに入らない」とか考えている人なんかは典型例でしょう。

不安があってはいけないと思うと、不安がないかチェックするようになり不安に過敏になるのです。

そんな人が曝露反応妨害で「時間とともに不安が下がる」ってことをきくと「不安が出てきたら不安を下げるために曝露反応妨害法をしよう」と考えます。

 

よーく考えてください。

強迫観念があった時に不安を下げようとして繰り返すことが「強迫行為」でしたよね。

つまり曝露反応妨害が強迫行為のようになってしまっています。

不安に慣らしていく方法のはずが、不安から逃げるための方法になっていくのです。

 

そうするといくら不安に挑戦しても「不安がある。良くならない。もっと不安を下げる方法はないか」となります。

個人的な印象でいうと、頭の中の強迫が強い人に多い気がします。

「頭の中から不安感をキレイになくしてすっきりしたい」にこだわります。

 

 不安が下がる方法を知ろうとすることが逆効果になることも

 

医師やカウンセラーに「何をしたら不安が下がるか教えてください」と何度も聞くこともあります。

曝露など具体的な方法を教わると安心するのですが、結局不安はなくなりません。

何度も「不安がなくなりません。どうしたらよいですか」と繰り返す人もいます。

強迫行為のようになっているんですね。

具体的に不安が下がる方法を教えてもらわないと不満に思うでしょう。

ですから強迫の人に対して安易にアドバイスをするのは、強迫行為を強くさせる可能性があるのです。

 

またいろんなカウンセラーに相談したり、自己啓発や心理学や認知行動療法の本をたくさん見て「不安を下げる方法はないか」と一生懸命になるかもしれません。

当然、調べたりすればするほど一時的な安心はあっても、不安はなくなることはありません。

書籍やネットで情報ばかり集めている人は要注意です。

情報集めが不安に直面することからの逃げになっていませんか?

 

 不安はあってもOKのスタンスにしよう

 

曝露反応妨害は不安を下げる方法というよりも不安を上げていって不安に慣らし、過敏さを弱くさせていくような方法です。

結果として「なんで不安だったかわからない」と不安がなくなることはありますが、不安感はあってもOKが基本スタンスです。

不安のないきれいな精神状態を目指すと不安にとらわれた生活になります。

生活していれば以前は感じなかった不安があるのは当然です。

それにとらわれないで生活していくことが大事。

 

 

そうなるためには、不安なことにあえて挑戦して「不安があってもそれほどではない」と実感でき、不安があることを受け入れられて生活できるようになることが必要。

もちろん「不安を受け入れる」ということはそのように「考える」ことではなく、自分が不安なことに直面していくことで得られるものです。

「どう考えたらいいか」「どうやったら挑戦できるか」「受け入れる方法はないか」と考えているうちは決して不安を受け入れられるようにはなりません。

 

誤解してほしくないのは、曝露反応妨害が強迫行為になるわけではありません。

「不安を下げるために曝露反応妨害をやろう」というのは、曝露反応妨害になっておらず単なる逃げの手段になっている可能性があるということです。

自分が何を避けているか?をきちんと把握して、その避けているものに挑戦していくのが曝露反応妨害。

今回のようなケースの場合は、人にもよりますが不安を下げようとせず、すっきりさせないままにして不安を受け入れていくようにするのが曝露反応妨害になることもあります。

「曝露をして時間がすぎれば不安が下がる」と考えない方がうまくいくこともたくさんあるのです。

 

ただ、このタイプは自分で気づくのが難しいので、治療は専門家と一緒にやっていった方がよいです。

 

 まとめ

 

強迫への不安を下げることにこだわりすぎることは、不安から逃げようとしているのと一緒です。

不安があるたびに「なんとかしなければ」とするのはやめましょう。

1人ではうまくいかないという方は一緒にカウンセリングでやっていきましょう。

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