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強迫性障害の治療を効果的にするための4つの注意点

こんにちは。鈴木です。

 

せっかく強迫の恐怖に何度も挑戦しているのになかなか結果がでない。

その理由として効果が半減してしまうようなやり方をしていることがあります。

もったいないですよね。

 

今回は挑戦の効果を低くしてしまうやり方4つを書きます。

やっていたら変えていきましょう。

 

 

ここで復習。

強迫性障害の治療は不安に慣れていくことです。

筋トレやスポーツみたいなもん。

負荷をかけていって不安を抱えられるようになる練習と考えると良いです。

 

これをおさえながら読み進めてください。

 

以下が「やってはいけないやり方」ですよー。

 

 ①急いで強迫行為をする

 

確認や手洗いの順番や回数が決まっていて、それを早くやるなど。

確かに強迫行為をやる時間は少なくなりますが・・・。

完璧な強迫行為をスピードを上げてやっても、不安に慣れるわけがなく。

強迫行為は時間を短くすればよいわけではありません。

強迫行為をやめたり不完全なものにしたりして不安やモヤモヤをやり過ごし、不安に慣れていくことが大切ですよー。

 

 

 ②途中でやめてしまう

 

強迫に挑戦したけれど、怖いから途中で強迫行為をしてしまう。

または30分後に確認しようとか、後で強迫行為をしてしまう。

不安に慣れないって人のほとんどがこれをやっています。

 

怖いからといって途中で挑戦をやめると、強迫さんは今後もっと強くなるんです。

「ほら、怖いことに挑戦なんてやるから。やっぱり強迫行為したら安心でしょ」

「強迫様に反抗したこと反省しろー、後悔しろー」とつけ上がります。

 

一時的に我慢して後で強迫行為をやるのはあまり意味がありません。

ダイエットのために運動したけど、そのあとラーメン食べているようなものです。

〇〇分我慢!ってやり方は、本当に〇〇分我慢するのではなく、我慢していくうちに強迫行為をやらなくて済んだ時に効果があるやり方です。

 

あと汚いものに触るのは入浴の前にしているとか。

これも結局は強迫行為をあとでやっているのと同じ。

入浴後に汚いものに触るようにしましょう。

 

つまり挑戦しはじめたら、最後までやり通すことが必要なんです。

できないことを無理に挑戦するより、最後までやりとおせるところに挑戦していきましょう。

 

 

 ③心の中で安心する

 

心の中で「汚くないから大丈夫」「さっき鍵をかけたから大丈夫」など、心の中で安心しながら不安に挑戦してもダメです。

結局、いくら理屈で納得させようとしても無駄なのが強迫。

理屈は強迫の大好物ですからねぇ。

「じゃぁ、こういう場合は」「もしかしてこーかもよ」といくらでも強迫に反論されます。

安心する理由を探しているうちは良くなりません。

安心できる時や強迫が強くない時は安定し、それ以外の時はダメになります。

強迫の人はこれを乗り越えるのに苦労する人が多いです。

 

こちらも合わせ読んでください。

安心する理由を考えても強迫は悪化するだけですよ

強迫行為を我慢するだけではダメ 調子に左右されない方法とは

 

 

 ④不安な時の頓服使用

 

強迫に挑戦中、不安だからといって頓服薬を飲むのは挑戦の効果を低くします。

何もしなくても大丈夫になってくるのに「薬のおかげでやりすごせた」って考えるようになるから。

あとそもそも不安に慣れていくのが治療なので、それをぼんやりさせるのは逆効果なんです。

 

このことって、医者ではない私の立場からいうと怒られるのですが、曝露中の頓服薬が効果を下げることは専門家ならみんな知っていること。

でも、飲みなさいっていわること多いですよね。

日本での治療は薬を中心なので。

うーん、なんとかならないものか。

 

もちろん、薬のすべてが悪いわけではありません。

最初のどうしてよいかわからない時は有効です。

強迫性障害の薬は浮き輪みたいなもの、だと思ってください。

全く泳げないし、泳げる技術もない時は必要。

しかし、泳げるようになるためには浮き輪を外さなくてはいけません。

薬をやめたときに再発率は70~90%とかなりの高率なのが浮き輪を外すことの大切さを物語っています。

 

患者さん側が薬のメリットとデメリットをきちんと理解しておく必要がありそうです。

こちらも合わせて読んでみてください。

薬と認知行動療法、強迫にはどれくらい効果があるの?

 

効果的に治療をすすめていきたい人はカウンセリングでご相談ください。

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